引き続き、6日に行われたネットアドバイザーによる「子ども安全見守り講座」のご報告を行います。
現在埼玉県では携帯電話などを持つ小学生が3割となっています。
それ以上に通信のできるゲーム機を持っている子どもは多くいます。
つまり、それだけ子ども達を取り巻くネット環境は危険と隣り合わせ、ということが言えます。
1 携帯電話の場合
お子さんに携帯電話を持たせない、これが第一のお子さんを守る手段です。
しかしながら、塾や習い事など子どもの安全を考える上でどうしても必要となった場合、お子さんと約束をする必要があります。
◆ステップ1 保護者との連絡のみ使用
子どもが「親との連絡ツールとして必要」と言った場合。
連絡のみの携帯にする事に子どもが不服としたら、「なら、持たせない」ときっぱり断る。
◆ステップ2 Eメールを使用する場合
・迷惑メール防止対策の設定
・メール相手の確認(親がメールをチェックすること)
※嫌がったら持たせない
・利用時間などの約束事をきめる
※これらを守れなければ没収
◆ステップ3 携帯でインターネットを利用する場合
・ホワイトリスト方式のフィルタリング(安全なサイトのみ)に設定
※ホワイトゾーンには行けるが、ブラックゾーン(非行・犯罪につながる有害サイト)と
グレーゾーン(プロフ・コミュニティなど)を遮断
ブラックリスト方式はブラックゾーンは遮断だが、グレーゾーン・ホワイトゾーンはアクセスできる
・夜間利用制限の申し込み
2 ゲーム機の場合
ゲーム機からもネットへの接続は可能です。うちの子は携帯持ってないし、ゲームをただしているだけだから大丈夫!!と思ったら大間違い!ゲーム機からでも子どもを狙う輩はたくさんいます。ネットへつなげている可能性がある事をお忘れなく!!
電話回線を利用したネットはフィルタリングをかけられますが、ワイファイなど無線利用の場合フィルタリングは無意味です。
それ以前に、ゲーム機でペアレンタルコントロールをする事が重要です。
3 その他
最近は、スマートフォンが主流になってきています。色々なアプリケーションをダウンロードする際、同意画面でしっかり読まないで同意すると、位置情報や個人情報が流出し、それらを訴えても同意しているがために警察も取り締まれない、という事例があります。
携帯電話やスマートフォンで流行っているモバゲーやグリーなどでも、子どもがトラブルに巻き込まれる事案もあります。
また、テレビやプレイステーションなどネットにつながるツールはたくさんあります。
講師の方から、ねずちん村(http://www.netizenv.org/)という、子どもが危険にさらされる簡単な仮想体験ができるサイトをご紹介してくれました。
仮想体験を通して、子ども達がどれだけ危険にさらされているか、大人達は知る必要があると思います。
与えておしまいと、ならないようにもう一度真剣に子どもの安全について考えていただけませんか?